大切な検体をお預かりして、正確な検査を行い、迅速に報告する臨床検査サービスを実施する当社において、品質は重要な課題です。
臨床検査サービスには、検体の受領・搬送、検査、報告及びアドバイスサービスが含まれます。
そのために臨床検査サービスの質を高め、検査結果の信頼性を継続的にチェックして行かなければなりません。
当社では検体検査業を通じて国民医療に貢献するという理念のもと、３つの品質方針を掲げ、
当社グループすべての事業を有機的に連携させることで、検体の受領から検査結果の報告まで国際規格である「ISO 15189：2012臨床検査-品質と能力に関する要求事項」に基づいた品質保証ネットワークを構築しています。
※ ISO15189 活動リスト（西日本総合ラボラトリー）はこちら

保健科学研究所では、臨床検査サービスの品質を高め、検査結果の信頼性を継続的に保証するために精度管理と技術管理の専門家からなる「QAU（Quality Assurance Unit）」を中心に高度にして効率的な「品質マネジメントシステム」を築いて運用しています。

精確（正確＋精密）な検査結果を継続的に報告できるように統計学的、非統計学的な内部精度管理体制を構築し、日々リアルタイムに精度を管理・評価しています。
また、年間約30機関、約180項目の外部精度管理調査へ積極的に参加し、検査精度を常に監視しています。

統計学的精度管理

x̄-R管理、x-Rs-R管理、Ｍ-Ｍ管理、ヒストグラム

非統計学的精度管理

精度管理表、前回値照合、項目間比較、負荷試験パターン

日本医師会：臨床検査精度管理調査
日本臨床衛生検査技師会：臨床検査精度管理調査
日本衛生検査所協会：精度管理調査
CAP（College of American Pathologists)Survey
全国労働衛生団体連合会：鉛・有機溶剤に係わる生体試料検査に関する精度管理調査
全国労働衛生団体連合会：臨床検査に関する精度管理調査

品質の向上、維持には「教育と訓練」が大変重要なものです。そのため保健科学研究所では、教育・訓練を３つにカテゴライズした「教育・訓練システム」を運用しています。

• 教育－採用時に実施する基礎教育と採用後の継続教育とを実施しています
• 訓練－業務遂行のための技能を修得するため、反復的に学習を実施しています
• 新入社員研修－業務のための知識・技能の教育・訓練に加え、
  保健科学の社員として社会に貢献できるよう配属前に約1年間の研修期間を設けています。

品質マネジメントシステムでは、お客様のニーズを満たしているかどうかの顧客満足情報の収集に加え、検査前プロセス、検査プロセス、検査後プロセスのすべてにおいてお客様のニーズを満たす品質を維持しているか内部監査を実施し、評価しています。

また、公益財団法人日本適合性認定協会（JAB）、一般財団法人医療関連サービス振興会、などの第三者機関による外部監査を導入することによって客観的に品質マネジメントシステムを評価して継続的な改善に結びつけています。