株式会社保健科学研究所

農業事業

南アルプス市の大自然のなかで、ダチョウ牧場を営んでいます。

ダチョウの秘める健康と食の可能性を追究するために、2013年にダチョウ生産農場『南アルプスファーム』をオープンしました。
日本においては食肉としての歴史は浅いものの、近年ダチョウ肉は健康食材として注目が集まり消費が拡大しつつあります。
また食肉や革としての利用だけでなく、羽は寝具や筆記具、脂は石鹸や保湿クリーム、卵殻は美術品など様々な材料としても活用されています。
ダチョウは「オーストリッチ」としてバッグや財布などの革製品に使用され、世界中で確固たる地位を築いてきました。
私たちは南アルプス市の大自然のなか、『南アルプスファーム』を通じて健康な社会づくりに貢献致します。

やまなし暮らし支援ガイド【ジョイフル】に掲載されました http://www.yamanashi-joyful.org/interview/63/

ダチョウの可能性

ダチョウの卵は認知度の低い食材ですが、南アルプスファームでは南アルプス市にある和菓子屋『松の屋』に卵を卸して、ダチョウの卵のどら焼きやマドレーヌを商品化をしました。現在では県外からも予約が来る程、好評を得ています。

また、病原体の抗体(MERS、エボラウイルスなど)を作るのに利用されたり、化粧品として製品化されたりと可能性は未知数です。
当社においても、その可能性を模索中です。

食材として

ダチョウ肉が好まれる最大の理由はとてもヘルシーなことです。
牛肉と比較すると鉄分が多く低カロリーかつ低脂肪でタンパク質を多く含むことから、カロリーを気に掛けている方やアスリートの方におすすめのヘルシーミートです。肉の見た目や食感は牛肉の赤身に似ており、やわらかく臭みやクセがないことから様々な料理にご利用頂けます。

(表1)ダチョウ肉と他の食肉との一般成分の比較

100gあたり エネルギー
(kcal)
水分
(g)
タンパク質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
ダチョウ肉 98 76.3 21.4 1.4 0 1.3
鶏もも肉 (皮付き) 253 62.9 17.3 19.1 0 0.7
鶏もも肉 (皮なし) 138 72.3 22.0 4.8 0 0.9
和牛もも肉 (脂身付き) 246 62.2 18.9 17.5 0.5 0.9
和牛もも肉 (脂身なし) 220 64.4 19.8 14.2 0.6 1.0
豚もも肉 (脂身付き) 225 64.2 19.5 15.1 0.2 1.0
豚もも肉 (脂身なし) 164 69.6 21.3 7.8 0.2 1.1

ダチョウ肉は財団法人日本食品分析センターに分析依頼
他は五訂増補日本食品標準成分表(文部科学省)より

安心・安全への取り組み食材として

飼料のこだわり

成長に合わせた栄養成分とビタミンやミネラルがバランスよく含まれた飼料を与えて飼育しています。抗生物質など薬品は一切与えず、自然の餌だけで育てることで臭みやクセを無くし、特に肉の形成期となる5ヶ月目からは、地元山梨特産のワインを絞ったブドウ粕を加え、更にやわらかくジューシーな肉に仕上げています。

飼育環境

飼養衛生管理基準に沿った防疫対策を徹底しています。ダチョウが外部から感染しないようにするための防鳥ネットや、人からの感染を防ぐためファームの出入りを制限、入場の際には厳格な消毒を施しています。畜舎内では細菌の繁殖を防ぐための清掃消毒に最大限の注意をはらい、常に感染からダチョウを守っています。

ダチョウ肉と脂の可能性を追究しています

ダチョウの肉と脂肪について、機能性食品や化粧品としての可能性を研究しています。

  0分より摂食開始 10分より摂食開始
米飯のみの摂取
〈米飯のみ〉
米飯 -
米飯→ダチョウ肉の順で摂取
〈米飯→ダ〉
米飯 ダチョウ肉
米飯とダチョウ肉を同時に摂取
〈米飯+ダ〉
米飯とダチョウ肉
ダチョウ肉→米飯の順で摂取
〈ダ→米飯〉
ダチョウ肉 米飯

(図1)食後血糖値の上昇抑制(新潟薬科大学との共同研究より)

米飯摂取10分前にダチョウ肉を摂取した場合や米飯と同時にダチョウ肉を摂取した場合の血糖値曲線下面積は、米飯だけを摂取した場合の血糖値曲線下面積よりも有意に低下し(約30%)、ダチョウ肉を食べることにより食後血糖値の上昇を抑制することが分かりました。(4つの試験群についてそれぞれ1週間以上の間隔を空けて、同じ12名(男性5名、女性7名、20~52歳)で実施しました。)

(図1)食後血糖値の上昇抑制(新潟薬科大学との共同研究より)

ダチョウ脂のメタノール抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分画すると、主成分のトリグリセライドより高極性側に大腸菌(E.coli)と黄色ブドウ球菌(S.aureus)に対する抗菌活性がある分画が得られました。この抗菌活性に加えて乾燥を防ぐ天然素材や医薬品、化粧品、栄養補助食品など様々な分野での可能性が見込まれます。

お問い合わせ先

〒400-0226  山梨県南アルプス市有野3346-4
TEL:055-280-5523 FAX:055-280-5524
E-mail:minamialps-f@hkk.co.jp