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 ヒト体細胞遺伝子検査 | 株式会社 保健科学研究所


KRAS遺伝子変異解析

大腸癌の治療薬である抗EGFR抗体薬(「セツキシマブ」及び「パニツムマブ」など)は、KRAS遺伝子変異陽性例においては効果が期待できないことが報告されています。現在KRAS遺伝子検査は、抗EGFR抗体薬の効果を予測するバイオマーカーとして認知され、同治療薬の適応を決める検査として広く実施されています。
また最近では、一般的に実施されているKRAS遺伝子のエクソン2(コドン12、13)変異だけではなく、エクソン3、4の稀なKRAS遺伝子変異や、NRAS遺伝子に変異が存在しても同治療薬の効果が期待できないという新しい知見についても報告されており、各種ガイドラインや薬剤添付文書などが改訂されつつあります。

EGFR遺伝子変異解析

非小細胞肺癌(NSCLC)の治療薬である各種のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤:EGFR-TKI(「ゲフィチニブ」、「エルロチニブ」、「アファチニブ」など)は、EGFR遺伝子変異陽性例において効果を発揮することがわかっています(一部の耐性変異を除く)。
現在EGFR遺伝子変異検査は、EGFR-TKIの効果を予測するバイオマーカーとして認知され、同治療薬の適応を決める検査として広く実施されています。

EGFRタンパク(IHC法)

大腸癌の治療薬である抗EGFR抗体薬(「セツキシマブ」)の投与にあたっては、病理組織におけるEGFRタンパクの発現を免疫組織化学染色法(IHC法)にて確認することが必要とされており、同治療薬の適応を決定するための検査です。
ただしKRAS遺伝子に変異があると同治療薬の効果が期待できないため、KRAS遺伝子検査とあわせて実施されることが一般的です。

乳癌/胃癌HER2

HER2遺伝子は、ヒト上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)に類似した構造をもつ癌遺伝子として同定されました。HER2遺伝子から産生されるHER2タンパクは受容体型糖タンパクで、チロシン残基のリン酸化により活性化され、シグナル伝達経路を介して細胞の増殖に関与します。乳癌症例の15~25%、胃癌症例の約20%でHER2遺伝子の増幅とHER2タンパクの過剰発現が認められますが、HER2は予後因子、抗癌剤の効果予測因子の両面から臨床的に重要視されています。
HER2検査は乳癌及び胃癌の分子標的治療薬である「トラスツズマブ」の適応を決定する際に行なわれますが、HER2遺伝子の増幅をみる方法(蛍光in situ hybridization法:FISH法)、HER2タンパクの過剰発現をみる方法(IHC法)があります。

CCR4タンパク

CCR4(Chemokine(C-C motif)receptor 4)は、白血球の遊走に関与するケモカイン受容体の一つです。ある種の造血器腫瘍において高発現していることが知られており、ATL(成人T細胞白血病)においては約90%の症例で発現していることが報告されています。
「モガムリズマブ」は、抗体依存性細胞障害(ADCC)活性により抗腫瘍効果を発現する分子標的薬であり、CCR4陽性の再発/難治性のATLに対して有用とされております(CCR4陽性の再発/難治性の末梢性T細胞リンパ腫および皮膚T細胞性リンパ腫への適応申請中)。同治療薬の適応を決める際には、CCR4タンパクが陽性であることを確認することが必要です。検査方法としては、組織、細胞中のCCR4タンパクの発現をみる方法(IHC法)、血液中の血球細胞表面上に発現するCCR4タンパクを検出するフローサイトメトリー法があります。

肺癌ALK

EML4-ALK遺伝子転座は肺腺癌のおよそ5%に認められ、EML4遺伝子とALK遺伝子の融合遺伝子から産生される異常なタンパク質が発癌作用を有することが報告されています。
ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌(NSCLC)にALK阻害剤(「クリゾチニブ」など)が効果を発揮することが報告され、現在ではALK阻害剤の適応を決定するために、FISH法、IHC法、RT-PCR法による検査が行われています。

major bcr-abl mRNA定量

フィラデルフィア染色体(Ph染色体)は、9番染色体と22番染色体の相互転座t(9;22)(q34;q11)により生じる異常な染色体であり、遺伝子レベルでは9番染色体上のABL遺伝子と22番染色体上のBCR遺伝子の融合(キメラ)遺伝子(BCR-ABL遺伝子)が形成されます。この遺伝子は慢性骨髄性白血病(CML)の90%以上、急性骨髄性白血病(AML)の20%に認められます。この融合遺伝子から産生されるタンパク質は活性型チロシンキナーゼとなり、CML、AMLの発症に関与するといわれています。
「メシル酸イマチニブ」は、CML治療に用いられる分子標的薬であり、CMLの発症本態であるBcr-Ablチロシンキナーゼを標的とし、その活性を阻害することで細胞内シグナル伝達を抑え、CML細胞の細胞増殖を抑制することが示されています。
BCR-ABL融合遺伝子のBCR遺伝子切断点はmajor BCRとminor BCRの2か所に集中していることが知られており、TMA(Transcription Mediated Amplification)法や定量リアルタイムRT-PCR法を用いて、mRNAの発現量を測定します。

WT1mRNA定量

WT1(Wilms Tumor gene-1)遺伝子は染色体11p13に存在し、転写制御因子をコードし、細胞の増殖、分化に関係しています。1990年に小児ウイルムス腫瘍の原因遺伝子として同定されましたが、急性骨髄性白血病(AML)の90%以上に高発現していることがわかりました。また、診断時のWT1mRNA発現量が予後と関係することや、再発時に発現量が再上昇することなどが報告されています。
本検査は、末梢血白血球または骨髄液有核細胞より抽出したRNAを用い、定量リアルタイムRT-PCR法により測定し、AMLにおける微小残存病変(minimal residual disease:MRD)のモニタリングマーカーとして早期の再発診断や治療効果判定に有用です。また、骨髄異形成症候群(Myelodysplastic syndrome:MDS)の診断補助や進行度のモニタリングマーカーとしても有用です。

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